このレビューはネタバレを含みます
大好きな岩井俊二監督映画
原作を読んで映画を見た。
映像がすごくすごく丁寧に作られていて、13年間を行き来する映画構成でも違和感なく見れた。
アイナさんのギターみたいな歌声が大好き
ひとつ残念だったのは、映画化だから仕方のないことだけど、マオリがイッコになるまでが全カットなのは残念だった。映画だけじゃイッコがとんでもない人間に見えてしまう人もいるんじゃないかな、マオリだった頃の葛藤があってこそのイッコの人格な訳で。
これは原作からだけど、キリエは仲良くなれないタイプの女の子だな、と。何がどう、と上手く言えないけど直感的に苦手な子だった。
生まれも育ちも九州で、震災の被害の実態を肌で感じれていないので手放しに思える浅はかな感想になってしまうけれど、震災から今日まで、きっと夏彦みたいなあの日に囚われている人がきっと日本のどこかにいるんだろうな、と感じさせられた。
主題歌の憐れみの讃歌、すごく好きです。