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キリエのうたのkazuoのレビュー・感想・評価

キリエのうた(2023年製作の映画)
4.1
キリエ
《主よ、の意》ミサ典礼の式文(しきぶん)の一。神にあわれみを求める祈り。あわれみの賛歌。→ミサ曲
(Weblio辞書より)

なんかテレンス・マリックやヴィム・ヴェンダースを感じたなー
で、これ実は主題はキリエの物語じゃなくて、彼女の周りの人物を憐れむ歌とタイトル含め解釈。
面白かったけど難点は端役とかカメオが無駄に豪華だから変に目がいっちゃって集中が💦
またアイナ・ジ・エンドの歌声良いのだけれど、おっさんの耳では結構歌詞が聴き取れなかったという😢
しかし岩井俊二監督作品はなんか記憶と時間を大事にするというか、それは良いものも悪いものも。

戻れない過去の悲しい記憶による罪悪感、明らかに先の無い未来、それらを良かった頃の記憶が悲しみや切なさや悔いを増幅させる。
キリエは結果そんな者たちを受容し包み込む、彼女の存在それ自体が憐みの讃歌。だから彼女の生い立ちが描かれているけど、物語の本質は彼女に関わる者たちのそれである。

ってなんか文体変わってまとまりないけど💦取り敢えずさすが岩井俊二監督な面白い作品でした😁
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