だいカラさん

キリエのうたのだいカラさんのレビュー・感想・評価

キリエのうた(2023年製作の映画)
4.1
アイナ・ジ・エンドの歌が聞けるなら、で観に行きました。

監督は岩井俊二、この人音楽と絡めるの好きなんだろうな。178分の超大作、いやぁ、3時間はなかなかだよ。

夜勤明けでしっかり寝ていたからか、長くはあったけど退屈せずに観られました。ただまぁ、もうちょっと減らせる気はした、、178分から160分くらいにはしてもいい気はしました。

なんといってもアイナ・ジ・エンドがこの映画の雰囲気全部持っていったぞ、みたいな感じではありました、彼女が歌うと空気が変わって、声だけで鳥肌立たせるってすごかったです。あと、彼女のなんか心配になる感じ、守ってあげたくなる感じが素なんじゃないかと思うような錯覚に陥りました。テレビで観ている彼女のままという感じ。でもその感じが歌とのギャップも含めてよかったです。

広瀬すずの使い方、なかなかいい感じでした、この使い方を観てもこの映画がアイナ・ジ・エンドを中心にしたかったんだな、みたいな気持ちが伝わるよなぁ。少ししか出ないけど、黒木華と村上虹郎も大好きでね、どっちも絶妙な役どころで好きだわ。まさかの粗品は芸は身を助ける感じでラッキー雰囲気出演ゲットだ。

時代と場所を移動して、いろいろな場面展開があるので、一瞬今いつなんだったか、、って思うことはありました、長いから集中力続かなかったのかな。

まぁとはいってもほぼ明るい話ではなく、○○前○○後を描いた映画を久しぶりに観たな、という気持ちもありました。やっぱりあの出来事はそれだけ大きいことだったよね。

ツッコミどころはありました、許可はとろうぜー、、とか。いくらなんでも騙され過ぎだろー、とか。

でも最初に言った通り、とにかくアイナ・ジ・エンドの歌ありきな映画なので、それが全てをぶっ飛ばす力は感じました。ライブだけじゃなくてアカペラで歌うシーンもあるんだけど、それもまさに鳥肌ものだったからなぁ、、

暴論だけど、歌を聞くだけでもこの映画を観る価値はあると思います。ただ、やっぱり長いは長いね。
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