観た。
フィルムで撮ったのかな。
東京の見慣れた街がほっとする。
役所さんのトイレ掃除の仕事っぷりが心地よい。そこからの銭湯に入り、浅草駅の地下の飲み屋でいつものお酒を一杯。寝る寸前まで読書をする。
それだけで充実している完璧な日々。
何でも無い一日がとても幸せだと感じさせてくれる。
突然同僚が辞めてしまったり、カセットテープがきっかけで女の子に少し好かれたり、メイ(中野有紗)が家出してきたり、妹と対峙したり、父の事を思い出したり、行きつけの小料理屋の女将の事を少し知ったり、おじさん同士で青春してみたり。些細な変化も人生。
それらの後の最後の役所さんの表情のヨリ、絶妙な表情素晴らしかったし。ラストの東京の地平線、感動した。
飲み屋のTVに丸が大写しになった瞬間ニヤッとしてしまった。
田中泯、アオイヤマダ、とても良かったな。
ヴィム・ヴェンダース、脚本・監督