もし両親が健在で実家に還っていなかったら、東京でこれに似た生活をしていたかも…ふと思いました。
主人公平山(役所広司)のように、こんなに清貧ではなかったのは間違いないんですが。
(別の部屋が映ると段ボール箱の山があって、片付けはしているけれどそれなりにモノは持ってたんだなぁ〜というのは分かりますが)
実家の群馬に還ってきたばかりの頃は、自分はあのまま東京に居ても、おそらくうだつのあがらないダメな生活をしていただろうとは思っていたけれど、平山のような暮らしもアリだよな、なんて想像しています。
そう言えば、越してきたばかりのころ自分の四畳半のアパートに両親が尋ねてきたことがあって、無言の父がなにかに浸っているような表情をしていたのを今でも覚えています。
明らかに自分が部屋に居ない時間に数回尋ねてきていたのも知ってます。
まぁ当時はウザっ!と思ってましたが。
この映画を観る少し前に漠然と、夢を叶えることと幸せになることは別だよね…なんてちょっと間が空いた時になんとなくぼんやりと想いを巡らせたりしてました。
サントラはまだないらしく、劇中で流れていたパトリック・ワトソンというアーティストの曲を数曲ダウンロードしました。
今日は秒針のない腕時計をして過ごしています。
とてもよい作品でした。