このレビューはネタバレを含みます
ラストシーンのためだけに
それまでの2時間全てを使った映画
ラストシーンまではイマイチ掴めず
雰囲気だけの映画だとさえ思っていたが、
最後に強烈な形で種明かしをされた
少なくとも今年見た映画の中で
1番強烈で胸を打たれたシーンだったと思う
見ていて面白い訳では全くなかったが、映画館で見て本当に良かったと思える映画だった
今までの毎日も運転中ずっとあの表情だったのか…と思うと胸が苦しくてたまらない
『主人公の苦しみ続けていた胸の内が最後に明らかになる』
という意味では
仮面ライダークウガに通ずるものがあると感じた
満足してると本人自身も思い込ませてるが
本当は全くPerfectな毎日ではなかった…
人との繋がりを求めているが、
繊細でかつ、他の人と世界の見方が少し違うことを自覚しているヒラヤマはどうにもすることが出来ず、木漏れ日のような一瞬な繋がりしか築けない
あの笑顔にも泣き顔にも取れる表情は忘れることはないと思う
唯一、同じ世界に住んでいるニコの存在はきっとヒラヤマにとってこれからも救いなるはず
役所広司って天才なんだなと強く認識させられた