それでもこの映画は美しい。
これは明確にTHE TOKYO TOILETというアートなトイレプロジェクトのPRを目的とした作品だ。
つつましい生活をしているトイレ清掃員の男の生活のルーティンを丁寧に描いている。デジタルデドックスされた男の暮らしはまるで僧侶のよう。
tokyo tilet のユニフォームが大写しになった時に(おおおう…)とも思ったし、押上の風呂無し築50年超の木造物件の1〜2階借りて、しかも車持ってて、目の前の駐車場も借りて、職場(渋谷-恵比寿)まで首都高使って通ってるおじさんの美しい精神は、実際に存在していたら実家の太さを感じずにはいられないところはある。
休日は、その歳でグラフペーパーの青シャツ着てるのもノイズ感あったけれども。
それでも、なにより美しいのよ。画が、心が、生き方が。それが染み入る。癒される。
だそれだけでいいような気はしますよ私は。映画なんて娯楽作品なのですから