「すばらしき世界」（2021）で
役所広司が演じた三上正夫が
愛しくて切なくて
切なくて愛しくて
忘れられないのだけれど
私の中で勝手に
この「パーフェクトデイズ」の
平山が三上正夫とダブってしまい
三上に
こんな未来をあげたかったなぁと
しんみりしたり
あの三上が幸せに暮らしているようで
安心してほのぼのしたり
そんな思いで観てしまった😅
「木漏れ日」という言葉は
日本語特有の表現で
英語にはそれを表す言葉が無く
あえて翻訳しようとすれば
「木々の隙間から差す日の光」
というような
説明文でしか言い表せないそうです
同じ場所の同じ木立の下に居ても
木漏れ日は
季節によって
一日の時間帯によって
その日のお天気によって
眩しかったり
優しかったり
差してくるようだったり
私は昔 3〜4年ほど
お茶のお稽古に
通っていた事が有って
茶道では
細かくひとつひとつの
お点前の作法が決まっていて
お稽古のたびに
毎回まったく同じ手順を
繰り返すのだけれど
毎回手順は同じでも
毎回感じるものが違い
同じお湯を注ぐ時の音も
冷たい水をこぼす時のキラキラとした音
温かいお湯をこぼす時のトロトロとした音
少しの力の加減で帛紗を捌く音も
その時その時で音が違い
小窓から入る日の光によって
畳に差す影もひとつとして
「いつも同じ」というものは
無かった事を思い出します
「一期一会」という言葉も
茶道由来の言葉なんですね
「PERFECT DAYS』
まるでお茶席で
上質なお点前を頂戴したような
映画体験でした
そして人生は続いて行く
年末に良い作品に出会えて
感謝🥰🙏🙏🙏🙏
