このレビューはネタバレを含みます
自分もこれだけ慎ましやかに、小さな幸せを大切に生きられるだろうかと思ったが、多分今は無理だ。
平山が毎日公園の木を眺めるように、同じようでちょっと違う日々を過ごす彼を見つめるだけで充分だった。
最後の「Feeling Good」を聴きながら涙する顔を見て、平山は悲しみを抱えながら上を向いて生きているのだと思った。
リアルに日常を描いている反面、変な間とか、コミュニケーションが所々で気になる。例えば、柄本時生の口癖(10段階で〜)や、平山の流石に不自然な無言。無口な性格ではなく、喋ろうとしてるけど、喋れないように見える時がある。
ヴィムヴェンダースは昭和の日本っぽさが好きなのかなと感じる空気感だった。