最後は、エドワードシュルツのWAVESを彷彿とさせる、顔と光の長回し。元を辿ればもっと古くからある演出なのかもしれないけど。この後何か起こる？と思わされたけど終わった。
エンドロールが終わり、「うーん…」。
どことなく消化不良なまま帰ろうかと立ち上がると聞こえる、
後ろに座っていた初老の男性が鼻を啜りながら帰る足音。泣いてる？
間髪入れずに入ってきた映画館の清掃員がゴミを片付ける時の、プラスチックのデカいゴミ箱を開ける音。掃除早くね？
映画はイマイチよく分からなかったけど、帰路の周りの音とか自分の心の声が倍音で聞こえるような、研ぎ澄まされた感じが残った。
殆ど何も起こらないのに観ていられる役所広司の迫力は、やっぱり凄い。
何年後かにもう一度観たら印象が変わるかも。
