映画館をでたら、きれいな夕焼けだったので、まだ映画が終わってないんじゃないかと錯覚してしまった。日々暮らしていてがっかりすることが多い街なのに、あれ、ひょっとして東京ってステキなの？って勘違いさせてくれた。
そして、そのあと、この映画が「東京五輪」案件の一つと知り、やっぱりがっかりもするのであった。
映画に罪はない。でも、この作品のP陣は、むしろ映画で描かれていた下町にひっそりと暮らす市井の人々を、街から排除しようとしていた「東京五輪」側の人だけどね。
ひょっとして、ヴェンダースはそれも全部わかってて、田中泯さんにあの役をやってもらってた？
