予告を見た時から、「2023年の映画納めはこの作品にしよう」そう思って12月31日まで我慢して見に行きました。
目覚まし時計もなく箒の音で目を覚まし、コーヒーを買って、カセットを聴きながら運転し、仕事をする。
公園で休憩して、銭湯に行き、行きつけの居酒屋に行って、本を読みながら眠くなったら寝る。
映像に映る役所広司の一つ一つの所作がとても心地良くて、ずっと見てられました。
演技らしくない演技って考えると物凄いことやってるなって思いました。
生活してるとどうしてもスマホや時計がないと生きていけないと感じてしまいますが、無理に頼らなくても美しい世界は広がっているし、完璧に近い1日を過ごすことだってできるんだなと改めて感じました。
好き嫌いが別れるかもしれませんが、ジャームッシュ監督作品が好きな人なら確実にハマるであろう作品だと思います。
見終わった後の多幸感は素晴らしく、間違いなく2023年最後の映画に相応しかったです。
