【人生は木漏れ日のように美しい】
みんながやれる仕事ってみんなができるわけじゃない。平山さんの誠実な仕事ぶりに感動して、冒頭のトイレを掃除するシーンで何だか涙が流れた。
竹箒の音で目を覚まし、布団を畳んで歯を磨き、髭を剃って……家を出て空を見上げる。缶コーヒーを買い、カセットテープを流しながら出勤する。
無口な人ほど頭や心の中に、豊かな世界が広がっているんだろうな。穏やかな表情の平山さんが印象的だった。
たまに吹く風が日常を揺らすけど、どんな人間も人(生き物)との関わりで一喜一憂して微笑む日、怒る日。涙する日がある。
そして、一人ひとりの営みが世界を作っているということ。
私は足るを知らないといけないな。
朝は空を見上げよう。
こんなふうに生きていけたなら。