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PERFECT DAYSのmeのレビュー・感想・評価

PERFECT DAYS(2023年製作の映画)
4.0
元旦に映画を観ることは初めての経験で、それがこの作品で良かったと思いました。わたしにとってこの経験は、「平山さん」と同じように大切にしたい日々の一端。


平山さんの生活は非常に清廉としていて、わたしの視点からは美しく憧れるものだった。性格が違うのであのような生き方はできませんが…。家にあるもの、設え、整頓の仕方。美しいルーティーン。財布の中の新聞紙で作った器。
明確な大切にしたいものがある人は美しく、また孤高である。
自分が納得しない写真を潔く破る姿には雷が落ちる気持ちだった。


正直に難を言えば、歯が白く整いすぎてることやトイレのチョイスがデザイン性のある比較的に綺麗な場所だったことなど、綺麗すぎることに違和感はありました。歯については元々の平山さん家は金持ちそうなので、それのお陰と考えるべきか…とか、最後の長回しで余計なことを考えてしまった。
しかしながら役所さん、あの薄く微笑む表情は素晴らしいですね。


心にたくさん引っかかる作品で、言葉に仕切れない感情が残ります。これも日々の中で大切に消化していきたい。
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