れい

PERFECT DAYSのれいのレビュー・感想・評価

PERFECT DAYS(2023年製作の映画)
3.9
2024年1本目。
良くも悪くも自分が本作を見るタイミングよ、、、PERFECTDAYSって、、、
今年始まってすでに日本最悪なこと起きまくってるのに、、、皆さんのご無事を祈ります。

まず、画角比率が4:3なことに面食らいました。
アナログだなと思っているところ、畳に敷布団を敷いた役所広司が現れる。
寝床横には年季の入った読書灯とくたびれた文庫本。
なるほど、アナログがテーマな作品なのかと更に印象付ける。

本作はトイレの清掃員としての役所広司のルーティンが丁寧に描かれる。
なんとも起伏のない1日だ。たしかに現実はそんなもの。ドキュメンタリーとして見るならそれが正解。

役所広司もだんだん本当に存在するような清掃員に見えてくる。
しかし、フィクションの映画としてはどうなのか、この感想は鑑賞中も鑑賞後もずっと思っている。強い言葉で表すのであればひどく退屈なものであった。

作中の言葉でもあるように
人には人の世界があり、それが繋がっているようで繋がっていない。
今度は今度。今は今。
人生はその繰り返し。
そこに現れる一瞬の小さな幸せ。
これがPERFECTDAYS
きっとそういうことなのだろう。

自分がもう少し年齢を重ねればその侘び寂びもわかるのだろうか。初老になった時にまた見てみよう。20代の私にはまだこの作品は早かったみたいだ。
れい

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