おかみにゃん

PERFECT DAYSのおかみにゃんのレビュー・感想・評価

PERFECT DAYS(2023年製作の映画)
4.2
1/3
 トイレ清掃員の平山は、今朝も近所の老婆の竹箒の音で目を覚まし、決まったルーティンで身支度を整え仕事に向かう。いつもの手順で仕事を終えたら、銭湯で汗を流し、いつもの居酒屋で一杯だけ飲み、眠りに落ちるまで本を読む。

”ブエナビスタ”のヴィム・ベンダース作品というだけで私の評価は下駄を履かせたようなものだけど、良い作品だった。

ヴィムベンダースは、良いところも悪いところも日本人より日本人のことを理解している。
そして監督期待通りの役所広司。寡黙だけど、表情だけで喜怒哀楽を表現する演技に心を揺さぶられる。

音楽も絶妙なタイミングで入ってきて心地よく、感極まるシーンではないのになぜか泣きそうになった。