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PERFECT DAYSのtkのレビュー・感想・評価

PERFECT DAYS(2023年製作の映画)
3.5
【個人用メモ】思ったこと
・日々はたまに起こる人との関わりとそこで生まれる感情体験繰り返し。
・不安と恐怖の違いって?
・(ラストシーンの平山の表情)人生はその多くは涙、涙の後には喜び、そしてたまに覚悟と勢い。
・(主人公と行きつけのままの元夫の影踏み)どんなに人生を重ねても結局は遊びが人の原点、バカでいい。それが人間。
感情に素直に、そして今の感情をありのまま受け入れる。だってそれが人生だから。感情が人間に備わってる以上意味がある。それが何かはわからないけど人間を生きるなら感情に素直になりたい。
・(トイレ掃除をしてる時に女子高生が入ってきて外に出るシーン)今の世の中は、それぞれの生き方が尊重されるべきだって言う価値観と、昔ながらの仕事に対するバイアス、社会的ヒエラルキー偏重の価値観がちょうど入り組んでる過渡期にある?
・(仕事が急に降ってきた平山&姪が平山のトイレ掃除を見る目)社会を無視して自由に生きたいけど、社会が、そして今まで生きてきた中で積み上げてきた価値観から抜け出しきれない自分自身がそれを阻んでくるもどかしさ。
・金髪の子からのキス
年頃で恋愛に積極的。自分と社会とのズレを感じてて、社会から爪弾きにされてる自分をトイレ掃除を仕事にしてる二人に重ね合わせてシンパシーを感じる。
とはいえ、もう一人の若者には感情移入しきれない。厚みがないし、自分を共有できない気がする。
けど平山に対してはカセットテープから読み取れる本人の感性と、ふとした表情から見える柔らかさに直感的に惹かれてる。目の前の恋愛がうまくいかないもどかしさを感じつつ、やっぱり恋愛はしたい。そして隣には自分を共有できそうな人が優しい表情を浮かべたてる。勢い余ってつい頬にキスをした。
・妹と別れた時の平山の涙
何かしらの過去があって、世間とのつながりを断つことを選んで以降、しばらく淡々と過ぎる日々に身を置いてそれに満足する時間が長く続き、昔の感覚を忘れかけてた。けれど、姪が現れ、妹とも再会。父の話もあり急に昔の自分に引き戻されて、次々に昔の忘れかけてた記憶がフラッシュバックしてくる。大きくなった姪に抱きつかれ、人の温もりと時の流れを感じた。そして、無いはずがない後悔と反省に思わず仕舞われてた感情が溢れ出してしまう。
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