しほ

PERFECT DAYSのしほのレビュー・感想・評価

PERFECT DAYS(2023年製作の映画)
5.0
ほぼ2020年の私の実写化だった(違)

役所広司は、本当に役所に勤めていたらしい。最後のシーンは公務員には表現できないはず、すごすぎる。

・街の描写。下町と渋谷、それを象徴するスカイツリーと🗼の対比。どこにいてもKOMOREBIを楽しむ平山。昔のフランス映画?みたいな夢みたいな白黒映像。
・僧侶のような平山ですら繁忙はイラつく。
・「繋がっているように見えて繋がっていない世界がある」確かに、社会的に繋がることはないかもしれないけど、甥っ子のように個人的には繋がれると思った。
・確かに君の言う通り、生きる世界が違えば血が繋がっていても別世界になるかもしれないけど、自分の中にも平山はいて、みんなの中にも平山はいるよね🥸
・この短い人生ですら、周りに平山はたくさんいた。みんな哀しみは表に出さなかったのかもだけど、仕事に小さな楽しみを見出しながら、没頭する趣味があって、独学で何かを学んで、人生をそれなりに楽しんでそうだった。そう考えると自分も金髪女子や甥っ子の立場でもあったのかもしれない。

案件がもとだとしても、それにしてもすごかった。平山は元ビジネスマンで仕事ができてそれなりの生活も送れていたが、ある時耐えられなくなり仕事を辞め、質素な生活になったようなことを監督が語っていた。銭湯やカメラ屋さんは実際のアパート付近で見つけたようだ。フィクションとドキュメンタリーが混じって、本当にリアルだった。
新しい毎日を大切に生きる。言うのは簡単だが、この世界で生きてたらすぐに忘れてしまう。だから、目の前の小さなこと(人、事、物)でも敬意を持つことから始めようと思った。
あと2回観なきゃいけない。
しほ

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