不思議な映画だった．
行間がいっぱいあって，観る者にいろいろ想像させたり考えさせたりする．
最初，「退屈な映画なのか?」と思ってしまったが，あまり変化のない主人公の生活を別のカメラアングルで撮ることで変化を感じさせ，徐々に主人公の生活にも変化が．面白いと思った．
主人公を含め登場人物たちの素性は語られない．だからいろいろ想像してしまう．
姪と妹は本当に姪と妹なのか．娘と元妻? いろいろ考えてしまう．
役所広司さんが演じる主人公 平山の喜怒哀楽がリアルだった．ラストは圧巻．平山は上品な人に思えるから，以前の生活から今の生活になる過程をいろいろ想像して考えてしまう．以前の生活がどんなだったのかも勝手に想像．
