あざとい映画である。
石川さゆりに百恵ちゃんの旦那さんとかなんですかこれ?昭和のおっさんおばさんホイホイですか?
最初から言っててるように役所広司が美しすぎる。
こんなきれいな男がなんで?しかもトイレ綺麗すぎ。こんなトイレなら顔をひっつけたくなるわよ。正直暑い中この仕事をしてる人のようには見えない。役所広司は嬉しそうな顔より不安そうな顔がうまい。
ただ彼の生活は面白い。
規則正しい生活をしそれでも日々少しずつ違う。
この様に定職があるからあるからか彼の趣味はとてもシンプルだが品が良い。
写真フイルムを現像し気に入ったものだけを残す
高い銭湯に毎日入りに行く
そして石川さゆりのバーへたまに行ってチヤホヤしてもらうが知らないふりをする。
まるで東京で毎日800円ぐらいするバゲットを何もつけずに食べてるおっさんのようである。
まず普通に意識しないで生きると現代の日本ではプラスティックな100円ショップグッズや原色の広告が家に届いてしまう。まるで垢のように生きているとついてくるものなのだ。それを意識して取るストイックさが彼の美しさなのか。
しかし、あざとい。
たまに入る音楽、たまに入る白黒、たまに入る田中泯。
テープだとか、フィルムカメラとかもう今や貴族の趣味でしかない。嫌味にしか見えない。わるいけど。
ただ、最後のシーンが良かったねー。
ちょっと表情を少し感情が高まって顔をくしゃとさせながらそれでも大げさには泣かない。明日も人生は続く。
同じような終わり方のジャッキー・ブラウンを思い出した。