みよし

PERFECT DAYSのみよしのネタバレレビュー・内容・結末

PERFECT DAYS(2023年製作の映画)
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このレビューはネタバレを含みます

資本主義の社会から取りこぼされた人たちがいて、そういった木漏れ日の影側からしか味わえない完璧な日々を、下町感・風街ろまんの残る東京の景観と合わせて美しく描く。
東京はおかしな街なんだな。スカイツリーなんかは、東京の近未来っぽさの象徴とも言えよう。世界有数の遮光物なんだよ。でも少し、光入らぬ地下に潜れば60年代で時が止まっているようにも見える。
木漏れ日。抜け落ちた光たちにも存在があって、その木漏れ日は下からじゃないと味わえないんだよね、影側じゃないと。
無駄がなくて便利な世の中に動いていく象徴として姪がいて、母のような資本主義の真ん中で生きていることから逃げ出したくなってると、平山が送ってるゆったりとした時間を過ごす生活だったり、日々の小さな幸せを読み取ることだったり、そういうのにちょっとした憧れがあるんだろうなって。
姪を送り返して平山が泣いたのは、自分の妹にわかってもらえない悔しさとか父親を亡くす不安感とかもあるのかもしれないけど、姪っ子が理解を示してくれていることに少し感銘して涙が出そうて意味もあったりするんかなぁとか。
この映画のメインの中で一番若いであろう姪とアイちゃんが、一番平山に対して親近感を持っているように見えて、僕は嬉しかった
なるほど、小津か。
幸せってなんだろう。ありきたりだけど
幸せになりたいし今もだいぶ幸せだと思っているんだけど、それが他の人からしたら惨めで仕方なく見えたりするんだろう
影は重なったら濃くなる。光があって遮光物があって影がある
本当に美しい作品だった
完璧の日々が壊されそうでも壊されない強さを持っている平山、そうなりたい
泣かされたなぁ
またもう一度観なきゃ
セリフがあれだけ少なくても表情だけで心の動きがはっきりと見えてしまう
怪物役所広司さん、念願の主演男優賞
「世界は誰かの仕事でできている」を思い出したりした。あれジョージアだけど。

役所さん
メイクや衣装を経て、セットを感じて徐々に役に入っていくタイプ
撮影アップして普通の生活に戻っても常に「平山さんならどうするか」など考えてしまう
無くそうとしても出てくるものが個性
小津はシンプルさ故に海外で評価
https://youtu.be/tjatjdrlMI4?si=EZWiaTz8ZLC51W83

Wim Wenders
The first time he noticed Koji Yakusho is in the movie "Shall we ダンス?" which he watched 3 times in a row in order to understand the achievement by Yakusho on the likeness of being.
平山は僧侶である、起き抜けの僧侶の目
favorite monk: Leonard Cohen
imagined him when writing the script but never told anyone
Hirayama had a privileged influential life of a successful businessman before cleaning toilets
the turning point of Hirayama: he was disgusted by himself waking up in a hotel room, not knowing how he ended up there; he wasn't fulfilled from his life as a drinking business man.
one day he wakes up from a nightmare with a headache, realizing he had overdrunk which led to an ugly hotelroom.
He sees this ray of sunlight coming through these leaves, shining on the wall of a hotelroom, making him have a very existential realization; he was the very only one who has saw that Komorebi.
that light has traveled many miles to hit that very wall to make a small but huge miracle for Hirayama to realize that he is a unique being
Photography was a gesture of reverence; it was an act of saying thank you to the light.
Oshiage apartment
looking up when going out of his room became a routine shot
『東京物語』笠智衆さんの役名が平山
shot like a documentary. 畳掃除のシーンはアドリブ
みよし

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