東京でトイレ清掃員をする男の静かな日常。
彼は幸せをどのように感じ、日々をどう繋いでいるのか。
素晴らしい作品でした。
いい作品を観た、と余韻に浸れる作品。
人はそれぞれ色々な人生の果てに今があり、今を懸命に生きている。
いろんな価値観があり、世界は幸せに溢れている。
人生に諦めたこともあるだろう、理想通りには生きれないだろう。だが生活がある。理想的ではない生活の中に最善を尽くし生きようとしている。その顔は笑っているが、泣きたい日もある。
自分が生きていることで小さな小さな変化でも社会にあってほしい。
生きていていいと思わせてほしい。
そんな当たり前の僕たち人間を全肯定してくれる映画です。
何も言わずにただただ観て感じてほしい映画です。
物語は日常を繰り返し、小さな変化があるのみ。そこで生じる心の機微を感じる映画。
役所広司のラストのシーンの顔の演技。これだけで映画館に行った価値がある。
ちょい役もとても豪華です。
