豊かさについての映画では多分ないと思うけど、「なんて豊かな生き方なんだ……」と思わずにはいられない映画。まぁキャッチコピーが"こんなふうに生きていけたなら"だからテーマの一つではあるのか。
後から思い出すと細かいツッコミどころはあるが、観ている間は役所広司の存在感によって黙らせられた感じ。
特に最後の長回しは圧巻。良いものを見たな……という気にさせられた。
ちなみに気になったところ。
・酒を飲んでめっちゃ自転車に乗っていたのが結構気になった。競馬でスるシーンとか風俗に行くシーンでもちょっと挟まれてたら気にならなかったと思うけど。清貧を極めすぎて人間臭さのない平山の人物像とちょっと乖離があるような。
・良くも悪くも東京のおしゃれトイレコレクションにも見えてしまう。と思ったらこの映画の制作の出発点がそこだったらしいです。あとトイレ掃除する前からずいぶん綺麗だね。
・姪の登場はとても良かったが、スタイルが良すぎて浮いていた。
・公式サイトのキャスト欄に映画で直接語られなかった設定がバリバリ書いてあってウケる。