もちごろう

PERFECT DAYSのもちごろうのレビュー・感想・評価

PERFECT DAYS(2023年製作の映画)
3.6
役所広司がカンヌで男優賞受賞した作品と聞き、早速鑑賞。こんな風に今だけを生きれたら、平山のように世俗を離れ、自分の好きな光と木々と木漏れ陽を中心に生きれるシンプルライフを決意できたら素敵だろうなと思った。

一方、繰り返す丁寧な生活、日常の持つ力の偉大さは理解しつつも、その日常に飲み込まれる感覚が苦手だし地球上全部巡りたいくらい好奇心旺盛型なため、途中で若干、私はトイレ清掃人のおじさんの生活を眺めて何してるんだろうと冷静になってしまい、辛かったです。なんか恍惚な時をやたら強調してくるなぁとも思い始めたりして...でしたが、最後まで見たら全部込みで良かったです。こりゃあ男優賞ですよねと実感でした。

平山を見てたら、言葉より行いとしみじみ思ったし、日々の輝きを愛でながら、毎日ゼロで安らかな心持ちで今年は生きたい。忘れること大事、手放すこと大事、清掃大事。勝手に過去を思い出してうわってなるクセほんと治したいて思うし、僧侶のように鍛錬ですね。そして、相手が何を抱えてるかわからないものですし、誰でも、生命に、人生にリスペクトを。

なお、ひっさしぶりに東京の映画館に行ったら満員で両脇に人がいて、だいぶ疲れた。地方のガラガラな映画館が好きだと大きな発見をした。 3
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