カカヲ

PERFECT DAYSのカカヲのレビュー・感想・評価

PERFECT DAYS(2023年製作の映画)
4.2
孤独で豊かな心
こんな幸せある?


役所広司

普通に自転車乗ってるだけでも
彼が映る空間には
ちゃんと物語が存在してしまう!

さすがである!

そこに、
説明なし、セリフ少なめ、
心地よいロック、
音と映像で観せるといった
ヴェンダースの感性が混ざり、
ミニマリズムにより
気付き気付かされる様々な日常を描いている

変わらない毎日を
悔いなく生きようとする事
そして、
また新しい朝を気持ちよく迎える事

これは、
当たり前ではないという事を
平山という男を通して
見事に表現した作品!

無口な平山の過去に
何があったのかなど、
想像するしかないのも良い。

人も含め、
変わらない素晴らしさと
変わる事の大切さを
同時に感じられる作品であった


公衆便所という場所
どうせ汚れるその空間を
来る日も来る日も
ピカピカに磨き上げる所作

この作品を観た世界中の人が
日本のトイレの素晴らしさを知る事となる






【メモ】

The Animals “House of the Rising Sun”、The Velvet Underground “Pale Blue Eyes”、オーティス・レディング “(Sittin’ On) The Dock Of The Bay”、パティ・スミス “Redondo Beach”、ルー・リード “Perfect Day”、The Rolling Stones “(Walkin’ Thru The) Sleepy City”、金延幸子“青い魚”、The Kinks “Sunny Afternoon”、ヴァン・モリソン “Brown Eyed Girl”、ニーナ・シモン “Feeling Good”。

石川さゆり
あがた森魚(ギター)
浅川マキが日本語詩をあてた
"The House of the Rising Sun(朝日のあたる家)”
カカヲ

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