美しい映画。
日常の何処を切り取るかで評価が変わってしまう恐ろしい試みの映画ですが、うまく成立させたと思います。
丁寧な暮らし、文学と音楽、写真に囲まれて、仕事をして小確幸を感じる。慕ってくれる親戚がいて、家族がいて、
こんな人生を歩めたら思い残すことはないですよね。
私も映画と文学に関わり続けて生活していけたら、それで幸せです。
未完成が故に、完成度の高い映画だという印象でした。
と、いうような捉え方もできますし、実際にそう思いますが、こんな生活をできたらと映画館でたくさん映画を見ることができる境遇の私が観ている。という一つの皮肉が挟まることによりこの映画は意味をなすのだと思います。第4の壁の向こう側の世界をリアルを突き詰めることで格差を表現する。
幸せってなんですかね。