このレビューはネタバレを含みます
『真のリア充(死語)』
平山:役所広司
たかし:柄本時生
あや:アオイヤマダ
スナックのママ:石川さゆり
ママの元夫:三浦友和
作品は全編4:3映像。台詞の無いシーンが長く続く。映画的には「冴えない男」平山。見ている内に、ああ、これが彼にとってのパーフェクトデイズなのかと気付く。
平山が幸福なのは、「気晴らし」をする時間に恵まれていることだろう。
そんな彼にも「虚無」は時々訪れる。親御さんに煙たがられたり、バイトに飛ばれたり、疎遠だった父が呆けてたり、好意を寄せたママに男がいたり。
パーフェクトだったはずなのに、最後の表情。希望とも絶望とも取れる名シーン。
とりあえず、流していたテープの音楽は全部チェックしたくなった。