Fyohko

PERFECT DAYSのFyohkoのネタバレレビュー・内容・結末

PERFECT DAYS(2023年製作の映画)
3.5

このレビューはネタバレを含みます


スカイツリーを臨む
下町の貧しいアパートで
毎日変わらぬモーニングルーティン

軽自動車に乗り込み
渋谷区内の公衆トイレ清掃に向かう

帰宅後、開店と同時に銭湯に浸かり
行きつけの呑み屋で
いつもの酒を呑む

時々
小さなトラブルに巻き込まれるも
日々を粛々と過ごし
変わらない日常を愛する平山


博識な古本屋のおばちゃんや
毎日顔を合わす銭湯の常連
空を見上げながら
舞を踊るホームレスや
一杯呑み屋の店主

平山の周りには
似たような人々がいる


自分にとって
大切なコトは、案外少ない

前日と変わらない今日を過ごせるというのは
決して退屈なんかではなくて
穏やかな日々の積み重ねが
穏やかな未来を、人生を作るのではないか

そんなコトを思わされる作品


-追記-

同じ都会でも
港区の公衆トイレだったら
全く違った意味になるなと思っていたら
どうやら
渋谷区とtotoが組んで
ショートムービーを作るという
プロモーション企画が始まりだったようで
企画を持ち込んだ先のヴィムヴェンダースが乗り気になって
長編映画になったという経緯だったようだ
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