見入った。
スマホをいじる瞬間が2023年の東京で生活している人なのに一瞬もなかった。幸せそうな家庭も、仕事での出世や事業の成功もなかった。
でも、たしかな、揺るぎない豊かさがそこにはあったような気がする。
朝の日差しと絶妙な音楽、木漏れ日、本、お気に入りのお店と人。本当はそれだけあれば豊かさをもって生きていけるはずなのに。豊かな表情でいられるはずなのに。
1人で生きているようで、孤独ではなく、交わった人々との一瞬を無理のない範囲で楽しんでいるように見えた。
日常のルーティンを大事にした道の上に咲く一瞬一瞬の輝き。
同じことを続けることを楽しむ、かつ、一瞬一瞬を逃さない。その先に完璧なる日々があるのかもしれない。
そして石川さゆりも役所公司もなんだか色っぽかった！色気は日々の鍛錬と繰り返しから！
