まずこの世界を純粋に楽しむ方法を教えてもらったと感じた。
「何も起こらない日常がつまらない」「暇だ」「もっとこうなればいいのに」と多くの人が言っているのを聞くが、それは「今」を映しているようで何も見ていない。
しかし世間からは質素と言われる生活と嫌がる仕事をしている主人公はとても充実しているように見えた。自然に目を向け「一瞬」を楽しみ、周りを見回し様々な人や色を楽しむ。そして時々のアクセント(若い子からのキスや姪の訪れ)を楽しむ。
これで十分なのかもしれないと思った。
そして、夢のような描写やフィルムカメラがモノクロについて、この映画では「影」がテーマのひとつだったように思うが、私は主人公は「モノをくっきりと表したい」「光と影を明確にしたい」と感じているように思った。明確さを愛しているのかもしれない。それは曖昧さを嫌いいらない言葉を発さないため無口な性格になったこと(推測)や過去の人生に関係しているのかもしれない。
あと映画の挿入歌が全部よかった！
