PERFECT DAYSのオマ内藤のレビュー・感想・評価

影は黒一色ではなく水墨画のように濃淡がある。
単調でモノクロな生活の中にある小さな色合いの変化を愛し、鮮やかな世界を生きる男の話。
特に何も起こらない平凡なストーリーだが、主人公の暮らしを丁寧に描いているので退屈しない。
主人公が無口なのも良い。具体的なセリフはなし。彼と同じように観客にも感じてもらおうという所が粋だ。
そしてなんといっても役所広司が本当に素晴らしい。