アンソニー

PERFECT DAYSのアンソニーのネタバレレビュー・内容・結末

PERFECT DAYS(2023年製作の映画)
4.1

このレビューはネタバレを含みます

面白かったです。
同じ日々の繰り返しだけれど
その一日に小さな発見や
小さな出会いと別れが待っている。
いつもの日常のようでそうではない。
そんな繊細な世界を描いていました。

平山さんはトイレ清掃の仕事をしていて、
妻や子供はおらず友人も少ない。
一人で風呂も洗濯機も無い
ボロいアパートに住んでいます。
こう聞くとなんだか
不幸せな人を想像してしまいますが、
実際はとても充実した毎日を
過ごしています。
だんだんと平山さんの生活が
羨ましいと思えるほどに素敵に感じました。
学生の頃、トイレ掃除担当になると
ハズレだな〜と思っていました。
でも平山さんを見ていると
そんな事も忘れてしまいそうです。

そうは言っても毎日良い事ばかりじゃ
ありません。
結構、苦労もされているのが
映画を見ていると分かります。
そんな山あり谷ありな生活でも
「パーフェクト」なんだと教わった
気がします。

視聴後、心が少し豊かになったように
感じました。
これも小さな出会いの一つです。