平凡で、どこにでもいそうなおじさんの毎日を切り取った物語。静かで、穏やかで、平凡で、愛おしくて、最後は目頭が熱くなる映画。
過去は過去、未来は未来、今を大切に生きよう。
そんなメッセージを受け取った作品。
その日その日を大切に、今ある小さな幸せを大切に、微笑んで生きていきたいと思った。
一日として同じ日はない。日々、新しい日を生きていることを、忘れがちだけど
変わり映えしない毎日の中にも、愛おしい瞬間がいくつもある。
いつもの場所でお昼ごはんを食べる、お気に入りの場所で写真を撮る。紅葉の新芽を育てて愛でる...
毎日同じことの繰り返しのように思えても、変化がある。
「今は今、今度は今度」
「ずっと同じじゃいられない。」
「何にも分からないうちに終わっちゃうんだなぁ...」
でもやっぱり、どこにでもいる普通のおじさんにはなりきれてない役所公司。
なにしても、やっぱり格好がついてしまうのです。
イケオジふたりの影踏みも可愛い。
音楽のセレクションもいい!
朝日?夕陽?に照らされて、微笑みから涙に変わる最後のシーンは、台詞はないのにジーンとしてしまった。いろんな感情が変わるがわる押し寄せた瞬間。
表情だけで物語を完結できる役者さんってすごい。