このレビューはネタバレを含みます
めちゃくちゃいい映画だった
多分全部受け取り方なんだろうな
役所広司さんの演技はやっぱり凄いな〜
絶妙な感じが出て『しまって』いるような不器用な表情が、あれほどまでに意図して出せるのは間違いなく彼の演技力の美しさだと思う
そんな彼の『ニヤケ』であったり、人と話す時の微笑みであったり、さらには愛想笑いまで、全部その場面でそう受け取ることが出来たのに、ひとつも嫌な感じのしない気持ちが、たぶん彼が映画に観客を引き込めるくらい、当事者なのではないかと思わせるくらいの表情をとっているような、そんな感覚が気持ちよかった
私たちの日々過ごす『日常』は、常に何かが動いていて、主人公の彼が規則正しく、生きているからこそその変化にも気づくことができ、日々幸せを噛み締めているのだというのに、小さく生きる人間の愛おしさを感じた
音楽がとても良かった
口下手な主人公の代わりの語り部になってくれているような、上手くどんな雰囲気の中で心境が映っているのかを上手く伝えてきているな、と感じた
人生において大切なことを教えて貰えた気がした
何かを思い出したい時にそっと1人で見たい映画だな、と思った
