24.03.03 10
自閉的なルーティンをもつ主人公を中心とすることで変化をネガのように浮かび上がらせる作品だと感じた。
光と影。木が揺れるのに呼応して変化する木漏れ日のように、男の生活は周囲の変化によって遅れて変化する。
リズミカルに進む男の日常が見ていて心地よい。
むしろ心地が良すぎるのが怖い。映画の良し悪しとは別のところから、心地よさが生まれている感じがした。
睡眠時に現れるモノクロの映像は、過去を掘り起こすものかと思ったが、結構直近の記憶が呼び覚まされていて不思議だった。ここはいくらか批評を読みたい。
出てくるトイレが全てそもそも綺麗だなと感じていたが、なるほど、プロモーションも兼ねていたのか。