こにい

PERFECT DAYSのこにいのネタバレレビュー・内容・結末

PERFECT DAYS(2023年製作の映画)
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このレビューはネタバレを含みます

さいこ〜
なにも変わらないなんて馬鹿な話ないよねぇ。
平山さんの生活は見ていて変に安心感があってすごく心地良いものやった
自然を愛するってことは小さな変化に気づき喜ぶことなんやな
いや、冷静に考えたらそらそうなんやけど私の日常で毎日同じ自然風景をじっくり見ることってないから、一定の間隔で秋になったら色づいてきたなぁとか冬になったら枯れ葉だらけやなぁとかそういう季節の移り変わりを意識することはあるけど、毎日見るってことは、あー、そうかぁ。そういうことなんや。ってなった。
はっきり希望が見えたし、こういうふうに生きたらいいんやてきな一つの道標でもあったけど、自分にとってリアリティがあったかと問われるとノーやなぁ。組織で働いてる時点で、誰かと同居してる時点で、平山さんのような生活は不可能、つまり人は人に左右されるということ。それもまたすばらしく良いことだけれどね。で、それも作中で表現されていて、人に振り回されて迷惑したり反対に微笑んだりする平山さんがいて。
それを踏まえて、最後の涙はやっぱり孤独感によるものやったんかなぁ。それともやっぱり人と関わるとこう苦しい、悲しい気持ちが付き纏うなぁという思いから?
過去に家族となにかがあったという含みを持たせて、でもなにがあったかはこの映画には必要ないよねっていう、伝えたいことがわかりやすくてすきです。
学生時代に聞いてた音楽ばっかり聞いて、全然新規開拓できひんことに悩んだりするけど別にええかぁって思えた。何回でも聞くわ。大事にしようと思った。家にある小説も繰り返し読もう。
あともう一つ、やっぱり口は災いの元なんやと思った。毎日もっとこういう返しできたらよかったなぁとかうわぁ余計なこと言ってしもたぁとか寝る前に思い出してほぼ毎日苦しんでるから、あー別に黙っててもいいんかって、コミュニケーションとらなあかんって意識づけられてたからもうそれは強迫観念的に。安心した。どんだけ平山さんに影響受けてんねん🖐🏻
ていうか、役所広司ほどの大物が平山さんの生活に馴染んでるのがすごすぎる。そしてたまに喋る声が良すぎる。これは映画館で観やんでもいい映画かなーと思ってたけどちゃんと集中して観れたから映画館で観れてよかった。
家で見るなら真夜中に部屋真っ暗にしてみたいな。
河原でビール?ハイボール?がぶ飲みしてピース吸ってむせてたあの動揺ぶりはママに好意を抱いてたんやんなぁ。
こにい

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