YasutakaOtsuka

PERFECT DAYSのYasutakaOtsukaのレビュー・感想・評価

PERFECT DAYS(2023年製作の映画)
4.3
アーティスト兄さんと呼んでるギタリストの先輩とその彼女さんも一緒にみてくれた。木漏れ日。ラストの木漏れ日の辞書からの引用があって、作品をもう一度頭の中で振り返った。なにげない瞬間、日常は繰り返されているようで、少しずつ変わっていった。神社のベンチでまったく?というか直接的には接していなかったあのランチタイムのOLは聖書でいうところの良き隣人なんだろうという話に、映画終わりのカフェでなった。主人公はほんとささやかなことでも幸せを感じられるひとだった。トイレ掃除したらすぐ汚されたら嫌な気もするが、彼にはそんな心情は少しもなかった。むしろ誇らしく、嬉しく感じていたようだった。彼が好きな曲のテープに反応していたあの女の子とのやり取りもすごくよかった。自分の好きなもの好きっていわれたら嬉しいよね。そういうところ共有しあえたらステキだよね。彼はすごく多趣味だった。植物に曲に、掃除道具に。。見つけた植物?木?を持ち帰ってるのもよかったなー。彼のアパートは二階はほんとものが少ないのに、一階はゴミゴミというか、物が溢れているのはなんなんだろうな。姪っ子とのやり取りもよかったし。妹との関係もなんか嫌いとか、そんなんじゃないように思えた。親父さんのことで、なにかあったんだろうけど、近寄れないけど、離れていてもおもってるんだろうなって。何をされても基本怒らない彼が、怒ったときもよかった。ペースを乱されるのは嫌いなんだろうな。でも、柄本さんにテープ売るのに連れて行かれたときはそんな嫌そうでもなかったな。あそこで、お金をあげていたのもなんかよかった。お金とかより、ものの価値とかよりも、自分の価値を優先していた感じ、そして後輩への想いみたいなのも。この映画をみてから、ぼくの焼肉屋でのトイレ掃除はより一層丁寧になりました。
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