役所広司、やっぱり良い役者だな、という感想。
トイレの清掃員として働く主人公・平山と周囲の関わりがいくつかのシーンで描かれる。
タカシのキャバ嬢との恋愛とタカシがテープを売ろうとするシーン、姪のニコが平山のもとへ家出してくるシーン、妹との抱擁、スナックのママへの淡い好意、ママの元夫との影踏み。
トイレ掃除の仕事にあらわれるように、毎日を丁寧にきちんと生きる平山と東京の街並み、クラシックな音楽がマッチしていた。
起承転結がわかりやすいわけではない映画ではあったが、役所広司の演技で引き込まれる映画だった。柄本時生をはじめとする脇役も◎。