公衆トイレは怖さが潜んでいるものという、個人的な考えがあったから、いつ盗撮用の小型カメラを見つけたり、犯罪的な場面に出会うのだろうとビクビクしながら見てしまった…
後で監督のインタビューとかを観て、「渋谷のトイレがユートピアだった」ということを言われていて、なるほど納得。
この映画もユートピアを描いていたんだと思った。
(実際TTTのトイレに行ったことがないから、どれだけのきれいさか、分かってないまま感想を書いてしまって恐縮なのですが)
映画では割ときれいな面が描かれていたけど、きっと、毎日のこととなると、汚い面もあるだろうし、そういうことも平山さんは飲み込んで過ごしていっているんだろうなと想像する。
夜の夢？で映る木漏れ日と残像はどこか不穏な感じがするのとか、そういうことなのかもなあと思ったり。
平山さんの、人のせいにしないところやボーダーラインがあるところがすごく良い。
あんなに慎ましい生活はわたしにはできないし、したいかと言われると困るけれど、そういうところを見習いたい。
家族のことは想っているけれど相容れなかったことと、初対面のおじさんと影が濃くなるのを試すシーンがとてもすきで、自然と泣いちゃった。
カセットテープを聴きながらの首都高ロードムービーもすき！
