しらたま

PERFECT DAYSのしらたまのネタバレレビュー・内容・結末

PERFECT DAYS(2023年製作の映画)
3.8

このレビューはネタバレを含みます

観る側が自分の心の間口を開いて、尚且つ受け身ではなく能動的に映画から感じ取ろうとして初めて良さが沁みてくる気がする。
加えて、洋楽の知識があまりないのであれば英語のリスニング能力を駆使して歌詞の意味も噛み締めながら見ると良い。



きっと平山さんは、最近流行りの「丁寧な暮らし」なんて1ミリも気にしてなくて。
物置部屋のゴルフバッグや英語の能力、トイレ清掃員をしていると聞いた時の妹の反応、垣間見える品の良さから、いわゆる「もっと立派な」仕事についているはずだった人間なのだろうと予想させる。
きっと自分で今の仕事を選んで、生活を選んできたから、自然にそれらを丁寧に扱うんだと思う。

仕事の日は時計を付けず、休日に時計をする。ただ単に汚れるから?それとも休日の時間を大事にしているから?

鍵は普段は閉めないけど、にこちゃんが来た時だけ閉めてたね。(初日はうっかり忘れてたということにしよう)私物は最悪盗まれてもいいけど、他の人間の荷物があるなら平山さんならきっと鍵をかけると思うんだ。

強いて言うなら、ちょくちょく豪華キャストが出てくるのがちょっと邪魔だったかなって。役所広司ひとりにどっぷり浸かる映画でよかったのに。

数年後にまた必ず見たい。
しらたま

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