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PERFECT DAYSのireneのレビュー・感想・評価

PERFECT DAYS(2023年製作の映画)
4.8
“こんなふうに 生きていけたなら”
人生映画に刻まれました。

10年後とか、節目にまた観たいなー。

木漏れ日、天井に写った人の影、壁に反射して揺れる木々
生活のすべてを平山さんは楽しんでいた。
ルーティンワークを丁寧にこなす人だけど、日々起こる些細なアクシデントをやさしく楽しんでいた

言葉はなく、何かあっても目の表情が少し見えるだけ
好きな音楽や本に興味を持たれて嬉しそうなところも、街にいる人を穏やかに見守る姿も、全部なんだかカッコよかった!

姪にSpotifyにこの曲ある?と聞かれ、その店どこにあるの?と聞く姿はよかった😂

総括して、「こんな大人になりたい!」と思わせてくれる作品だった。

あとは何と言っても、日本のトイレの素晴らしさが伝わったような気がする笑

木漏れ日、という言葉は海外の人からすると不思議で好まれると聞いたことがあるけど、同じように韓国語に“윤슬”(太陽や月の光が水面に反射してキラキラ輝いている波のこと)という言葉があることを観ながら思い出してた。そしたら、平山さんがビールを飲みながら川を眺めているシーンで月の光が水面てキラキラしてて、なんだか胸がいっぱいになった。
色んな国のこういう言葉のお話が聞きたいな!

役所広司さんがイケおじすぎて、清掃員をしていてもそこまで悲壮感がないから逆に見やすかったかも笑

嫌な風に描かれることも多いけど、私はやっぱり東京という街が好きだ、と改めて思った。公開規模の小さい映画を時間が経ってもやってるミニシアターがたくさんあるしね……☺️(だからこの作品を映画館で観れました)
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