このレビューはネタバレを含みます
日本映画で、最高傑作だと個人的に思います。
あるトイレの清掃業の年配の男性(役所広司)が中心となり、日常を描いただけの映画。
そう、日常生活を描いただけなのに、心を打たれる、感動する。
この男性を軸に、同僚、同僚の彼女、
行きつけのお店、姉、姪、など、深く関わるわけではないが、交流の仕方が絶妙で
役所広司さんの人間性が引き出される。
ルーティーンは、禅という表現が似合う、心を整えていくような生活の仕方、趣味。
盆栽やフィルムカメラ、
大きな変化ではなく、小さな変化を楽しむ心の豊かさ。
こんなに満足した日本映画は、もしかしたら初めてかもしれない。
監督が海外の方と聞いて、妙に納得しました。
日本の素晴らしさを描いてくれます。
また、役所広司さんの演技力には脱帽です。
音楽もとても素晴らしく、映像の切り替え含めて、最高傑作の映画だと個人的に思います。