久里之丞

PERFECT DAYSの久里之丞のレビュー・感想・評価

PERFECT DAYS(2023年製作の映画)
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規律正しい生活。
徹底されたトイレ掃除。
平山さんは居なくてはならない存在で、自然に街に溶け込んでいる。
すべてを包み込むような優しく穏やかな眼差しを出会う人や木漏れ日に向けながら。


昔、寡黙な父がハイエースに私を乗せて、配達の仕事に連れて行ってくれたことがあった。あの時、車内で流れたカセットの音や父がスライドドアを閉めるバタンッという大きい音を思い出してポロポロ泣いた。あの音やリズムは父の言葉であったと気付いたから。
久里之丞

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