イタリア映画界の巨匠マルコ・ベロッキオ監督の新作は、恐ろしすぎる実話を映画化した作品です。
ユダヤ教徒の子供に洗礼を行って、教会に誘拐する、とてつもなく恐ろしい本当の話で、鑑賞中の辛さは、半端ではなかったです。
一神教であるユダヤ教もキリスト教もお互いには引かずに、どんどんと対立を深めていく展開があります。
どちらが中心であるのか、その中心ではない方の宗教だった場合の恐ろしさ。
誘拐される子供には選択肢すらない強硬な手段。
それが家族ドラマという共感しやすいテーマに落とし込んでいるからこそ、より恐ろしさが伝わる映画ですね。