ユダヤ人夫婦の6歳の息子エドガルドが異端審問警察によりキリスト教の修道院に連れ去られ、その後の両親の嘆願や訴訟にもかかわらずエドガルドはキリスト教徒として育ち、後に司祭となったという話です。
1850年代から60年代にかけての話です。当時のイタリアはフランスやオーストリア列強の支援を受けた勢力の群雄割拠的な時代で国民国家としてのイタリア統一の形成期であり、それとともにローマ教皇の世俗的権威も失墜していく時代です。
そうした時代背景を知っていないとチマチマしたテーマのはっきりしない映画に見えてしまいます。
「エドガルド・モルターラ ある少年の数奇な運命」連れ去りはともかく、0歳からのユダヤ教も6歳からのキリスト教もどちらも強制的…
https://movieimpressions.com/kidnapped/