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エドガルド・モルターラ ある少年の数奇な運命のvanのレビュー・感想・評価

4.0
良かった
音に、何度も惹きつけられた

父、母それぞれとの面会の中で、子の身を案じて安心させようとした父親と、何としても取り戻そうとエドガルドの心を溶かした母親の対比が苦しい

自身を侮辱し家族と引き剥がした教皇を恨む姿
母の死に際に自身と家族を引き剥がした原因に改宗させようとする姿
いつの間にか登場しなくなった父からのお守り
どれもエドガルドの本心

母の、「ユダヤ教徒として生まれたの。ユダヤ教徒のまま死ぬ。」という言葉を聞いて、宗教ってなんなんだと思わざるを得ない。
うちも父親が宗教2世で母親の実家と折りが悪い。ここが日本で無宗教を選択できるし、両親も私たちをそこから守ってくれたから自分には受け継がれていない問題だけど、人の心を救うためのもので争い合うのは納得がいかない、、。
誘拐はおかしい、でも、環境で信じるものや触れたものが違っただけで、憎しみ合うのはどうしてだ。
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