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エドガルド・モルターラ ある少年の数奇な運命のandardのレビュー・感想・評価

3.8
19世紀のイタリアで実際に起きた宗教がらみの幼児の連れ去り事件を描いたもの。

知らない話で、宗教的な背景も含めて知る機会となった。
現代にも通じる、宗教に関する諸問題について問いかける内容になっている。
主人公の子供の表情がとてもよかった。

いちいち音楽が仰々しくて、段々面白くなってくる。

親が信じる宗教に、子供にも当たり前に入信させることは、正当なことなのか、という問題はユダヤ教、カトリック関係なく全ての宗教に言えると思うけど、とりあえずの拠り所は必要だし、どうにもならない問題だよな、とも思う。

はたから見ると、素人が水滴で適当にやったことが証人もなく成立してしまう世界が恐ろしすぎる。

プロテスタントの中には幼児洗礼を認めない流派もあるらしい

ただ宗教とは関係なく、子供の頃にそんなことされたらストックホルム症候群になるのは当然で、ただただかわいそう。
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