叡福寺清子

エドガルド・モルターラ ある少年の数奇な運命の叡福寺清子のレビュー・感想・評価

3.2
誰一人悪意がないのに,不幸になってしまった一人の男性とその家族の物語でした.こんばんわ.三遊亭呼延灼です.
洗礼を授けたムッチリ家政婦さんですら,エドガルド君が亡くなった時に困らないようにと,ありがた迷惑な範疇のでした.異端審問官にしても,教皇にしても,当時としては,当然の事をしたまで.実際,審問官さんは無罪放免になってますしお寿司.そもそも,信仰の基の行動ですから,悪意が介在するはずもございません.だからこその最後の最後,母親に洗礼を施そうとしたエルガルドさんに対する絶望感は,琵琶湖よりもちょっと浅い程度でございました.

宗教がどうのこうのとか言うんは今更でございますんで,宗教が人生を狂わせる例として,人に勧めやすい作品という記憶に留めたいと存じます.ホラ,マーターズって超級傑作ですけど人には勧めにくいじゃありませんか.