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エドガルド・モルターラ ある少年の数奇な運命の235のレビュー・感想・評価

3.8
2024年33本目
1858年、ボローニャのユダヤ人街で、何者かに洗礼を受けたとされる6歳のエドガルドが教皇から派遣された兵士たちに連れ去られた事件を描いた作品。
キリスト教とユダヤ人の関係、洗礼の意味、当時の教会法など、その辺の予備知識がないとなかなか理解できない。
現代の感覚だとあり得ないと思うけど、今でもそれに近いことはきっとあるんだろうなぁ。エドガルドも結局、亡くなる90歳までカトリックの司祭だったとは、、
子供の誘拐は言語道断だが、もし子供が親と異なる宗教を信じた場合、親にとってはどの程度の衝撃なのか知りたい。(宗教にもよるのかな。)
ロスチャイルドとかフリーメーソンとか出てくると、もはや都市伝説的興味が湧いてくる。実話なのでドキュメンタリーとしては楽しめたが、音楽が仰々しくて、うるさくて、興醒めしてしまった。連れ去られた本人や家族の心情を静かに噛み締めたかった。
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