このレビューはネタバレを含みます
キッチンに入る木漏れ日や、キラキラとした日差しをうけた庭など映像がとても素敵な作品だった。
冒頭からなんとなく話の流れが予測できてしまったが、設定というかこの人たちってどこの階級に属する人たちなの?といったところが少しわかりにくかった。
冒頭男性も含めた全員が流れるように料理をするところ、誰かのお抱え料理人達なのかと思いきや、男性は高級そうなスーツで客をもてなしていたり、このメンバーは美食家達の集まりなのかな?とは推測出来たが、女性はおそらく良いクラスの人ではないよな、、等々疑問があった。
俳優は演技に加え、料理の手際の良さも見せなきゃいけないところ、大変だったろうな、と思った。
男性は、女性が結構歳を重ねているにもかかわらず、一途に思い続けているのが良かった。
同じくキッチンにいる若い子達に実際は走ってしまいそうなのに。
鳥が苦手なので、一部目をつぶってしまうシーンもあった。
ジビエ苦手な人は見るの躊躇うシーンもあると思う。
食事って、仕事をしながら片手間に食べるサンドイッチのようなものもあれば、映画のようにじっくり味わうものもあって、奥が深いな、と思った。
ディナー8時間は苦行だが、、
「結婚はデザートから始まるディナー」や、「今持っているものを追い求めるのが幸福」(ちょっとちがうかも)等素敵なセリフが多くあった。
料理のセンスがある女の子が、気に入った料理は男性が見てない隙にこっそりお皿を自分の方に近づけていたり、あまり表情ないのに行動が可愛らしかった。
最後の長回しのシーンは特に素敵だった。
でも、女性の質問、答えはあれで良かったんだろうか?と思った。
皇太子に最高のポトフを提供するところがエンディングだと思ったので、意外なおわり方だった。
でも余韻があって好き。